第57章 試合の申込会場に姿を現す

「――もっと早く、そうするべきだった」

川西拓海の瞳には、はっきりとした安堵が浮かんでいた。

「デザイン業界から君がいなくなるなんて、この世界にとって損失だ。もう一度ちゃんと見直してほしい。今の時代は、君のためにあるんだって」

佑奈は胸の奥が熱くなり、彼をまっすぐ見つめて言った。

「……こちらこそ、ずっと支えてくれてありがとう。ランティンのビジネスパートナーとして、あなたには何年も助けられっぱなしだった」

「助けたってほどじゃないさ。資金を回しただけだろ」

拓海は肩をすくめて笑う。

「それくらいも出来ないなら、俺は君のビジネスパートナーを名乗る資格がない」

佑奈の心がじんわり...

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